京都府京丹波町・妙行寺



京都府京丹波町井尻コハケ谷2

妙行寺


こちらは丹波のお題目道場です。建立は天正2年、京都にあります本山頂妙寺の直末の法華道場として開かれました。開山実相上人は天台宗比叡山横川にて法花経を学んだ修行僧と伝わりますす。その後、縁ありて父、田畑与助の尽力により山之内庄井尻村に当山を建立し法花のお寺として信仰をあつめました。
 近隣に能勢の妙見さまがあることから妙見信仰が盛んになり、当山にも能勢型の妙見大菩薩さまを勧請し五穀豊穣、交通安全、眼病平癒の祈祷寺として栄えました。
 現在は、九識霊断法による人生相談のお寺として活動し家庭内のさまざまな悩みを相談できる温かな環境を整えてみなさまに親しまれております。また宗旨や宗派を問わず仏事相談をうけるお寺としても活動しております。
 寺内に妙見大菩薩堂、永代供養墓、永代納骨堂、位牌供養堂、水子供養堂、ペット納骨供養塔、人形供養塔を整備しております。

 

こちらは京都丹波の法華道場「みんなのお寺」妙行寺の住職です。

 お釈迦様の教えは「慈悲による救済」です。
 慈悲とは「苦を抜き楽を与える」というのが元々の意味です。すぐには解決にたどり着かないかもしれませんが、ご相談者が少しでも安らかなお心持ちになられるよう、お話をうかがい「かけこみ寺」として人生の相談、仏事に関する相談にのらせていただきます。

 

 『妙法蓮華経』の薬草喩品第五に、「三草二木の喩え」が出てきます。
 この広大な世界には無数の山や川や谷があり、あらゆる土地には数多くの草木が生えている。突然、雷鳴とどろき雨雲が天を覆い尽くし、一斉にはげしい雨が降った。雨雲は一様に草木に降り注ぐが、草木はその種類や大きさなどで吸収する水の量が違うのである。しかし、その雨によって、 草木はそれぞれ葉を茂らせ、花を咲かせ、実を結ぶのである。
 雨雲が慈雨を分け隔て無く降らせるように、お釈迦さまは誰もが理解できるように様々な表現を用いて教えを説かれ、皆平等に救済しようとされたことを喩えています。
 このように、お釈迦さまは相手の悩みを聞かれ、その相手に合わせて法を説かれました(対機説法)。悩みをお持ちの方のお話をうかがうのは、僧侶の役目です。悩み苦しみにとらわれて辛さばかりを感じておられる方のお話をよくうかがって、本来のお姿を取り戻していただくために、僧侶の立場からご一緒に考えたいと思います。

住職 室 賢弘(むろ けんこう)